[GIMP] GIMPでRAWデータを作る

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今回はGIMPを利用して、RAWデータを出力します。実用性はあまりありませんが、画像データを読み込む練習の第一歩になるのではないでしょうか。

はじめに

RAWデータとはそのままずばり「生データ」です。今回はGIMPから画像のデータをそのままバイナリで出力します。そのデータを何に利用しても良いのですが、加工されていない分、自作のプログラムから読み込むのに取り合えず簡単になるというメリットがあります。デメリットとして、(今回利用するGIMPでは)画像の情報などが含まれていないため、利用者がどのような画像なのかを把握しておく必要があります。

環境

今回利用したソフトウェアは以下の表の通りです。

名称 バージョン 備考
GIMP 2.8.14 画像編集ソフト(日本語版を利用)
Bz 1.62 バイナリエディタ(Windows用)

GIMPは様々なプラットフォームで提供されていますが、バイナリエディタは各OSに対応したものを選んでください。

対象者

      ペイントソフトの簡単な使い方ならわかっている
      10進数と16進数という言葉の意味がわかる

手堅くシンプルに確認しましょう

超シンプルなデータを作ってみよう

GIMPを利用して、1pixel分のRAWデータを作成し確認します。

GIMP新しい画像を作成する

GIMPを起動し、メニューから
ファイル - 新しい画像
を選び、以下の画像のように、幅と高さを1pxに、詳細設定から塗りつぶし色を透明にします。
WS000039
作成される画像はとても小さい(1pxなので最小)で、虫眼鏡のアイコンWS000038を選択して、目視できる程度の大きさに拡大します。

画像のチャンネル数を一応確認しましょう。チャンネルウインドウに赤・緑・青・アルファの4チャンネルがあることを確認してください。アルファがない場合は、画像を作成するさいに「透明」を選択しわすれたかもしれません。チャンネルウインドウが開いていない場合は、メニューの
ウインドウ - ドッキング可能なダイアログ - チャンネル
を選択して、表示してください。

WS000040

指定した色・透明度で着色する

とりあえず、1pxに指定した色を歪みなく着色したいので、鉛筆ツールWS000041を利用します。鉛筆ツールを選択すると下部にツールオプションが設定できます。下の図のように透明度を50,ブラシサイズを1に変更してください。

描画色を変更するために、ツールのアイコンの明日にある描画色と背景色のアイコンから描画色を変更します。描画色はRGBをそれぞれ(255,238,221)を指定するか、HTML表記を「ffeedd」と指定してください。ちなみに、ffeeddは16進表記です。10進数に直すとRGBで指定した値と一致します。

鉛筆ツールオプション

鉛筆ツールオプション

描画色・背景色アイコン

描画色・背景色アイコン

描画色

描画色

着色する

設定した鉛筆ツールで、1pxのカンバスに対して着色します。クリックするだけですが。着色すると以下のようになると思います

WS000053

一応、確認しましょう。スポイトツールWS000046を選択しshift + クリックすると、クリックした画素の情報が表示されます。RGBAがそれぞれ設定した通りの情報が表示されると思います

WS000047

RAWデータとして出力する

メニューから
ファイル - 名前を付けてエクスポート
をクリックします。エクスポートのウインドウが開きます。任意の場所に、任意のファイル名をつけてください。拡張子を.dataとすると、GIMPが自動的にRAW画像形式だと認識して出力します。

WS000050

エクスポートの設定ウインドウが上の図のように開きます。設定は大きくわけると

  • RGB保存タイプ
  • インデックスパレット型

の二つがありますが、今回は説明を省きRGB保存タイプ:標準(R,G,B)とし、インデックスパレット型:R,G,B(通常)として保存してください。

データを確認する

出力したデータの内容を確認しましょう。インストールしたBzを開き、保存したRAWデータを開くと以下のように表示されるはずです。

WS000051

このバイナリエディタの読み方は、左上からファイルの先頭を読み込み、16進数表記で1バイトづつ表示しています。このことから、1pxのRAWデータはRGBAの順に出力されていることが確認できました。

もうすこし大きなファイルで確認

画像を用意する

1pxのRAWデータはファイルの先頭から、RGBAの順番で出力されていることが確認できました。複数の画素の場合はどうでしょうか。試してみましょう。

今回は前回のやり方で、画素を高さ2px幅2pxの画像を用意し、画素をそれぞれ赤緑青白の色をそれぞれの画素に描画しました。不透明度は100%としました。この画像をRAWデータとして出力します。

WS000054

確認する

バイナリエディタで出力したファイルを開きます。

WS000055

画像をバイナリエディタで開いて確認したところ、ファイルの先頭から、赤緑青白の順で記録されていることがわかりました。つまり、RAWデータは画素が以下の図のような順でならんでいることが確認できます。

WS000054---コピー

RAWデータを利用する際にはこの画素の記録されている順に十分注意してください。

おわりに

今回はGIMPで画像をRAWデータで出力するさいの挙動を確認しました。RAWデータは単純で仮のデータとしてはお手頃です。そのかわりに、画素情報以外に注意しなければなりません。うまく利用してください。

今回はチャンネルをRGBAとして出力したため、一画素が4バイト(RGBA)の情報として、出力されました。画像を作成するさいに、背景色を透明にしなければ、アルファチャンネルは生成されませんので、出力されるデータは一画素あたり3バイト(RGB)として出力されます。このようにRAWデータは素直にデータが出力されるので、十分に注意しながら作業をしてください。また、出力方法に関してもいくつか設定がありました。ぜひともバイナリエディタを利用して、データがどのように出力されるのかを確認したうえでRAWデータとお付き合いください。